入社前にやっておくべき準備|未経験エンジニアが現場で困らないために
内定おめでとうございます。でもここからが本番です。
「入社してから頑張ればいいや」と思ってる人と、入社前に準備してきた人では、最初の現場での評価が全然違います。最初の印象で「こいつはやる気あるな」と思わせるか、「大丈夫かこの人」と思われるか。ここで差がつくんです。
技術面の準備|CCNAの復習とLinux基礎
「CCNAの勉強は終わったし、もう大丈夫でしょ」——甘い。試験に受かることと現場で使えることは別物です。
CCNAの復習ポイント
- サブネット計算。現場では「このIPはどのセグメント?」と聞かれる場面がある。暗算できるレベルまで復習しておく
- show / configコマンド。show ip interface brief、show running-config、configure terminalあたりは手が勝手に動くくらいまで叩いておく
- VLAN・ルーティングの基本概念。試験の丸暗記じゃなく「なぜそうなるのか」を説明できるレベルに
Linuxの基本コマンド
インフラの現場はLinuxサーバーだらけ。最低限、以下のコマンドは触っておいてほしい。
- ls, cd, pwd——ファイル・ディレクトリの基本操作
- grep——ログからエラーを探すときに毎日使う
- chmod, chown——権限まわり。触れないと現場で詰む
- vi(vim)——設定ファイルの編集。最低限、開く・編集・保存・終了ができればOK
自宅のPCにWSL(Windows)やターミナル(Mac)を入れて、実際にコマンドを打ってみてください。画面で見るのと手で打つのは全然違う。
ビジネスマナーの準備|技術力より先に見られること
「エンジニアだから技術だけできればいい」——これ、完全に間違いです。
特にSESの場合、最初の1週間で「一緒に働きたいか」が判断される。技術は後から身につく。でもマナーができてない人は「この人、大丈夫か?」と思われて、チームから距離を置かれる。
- メールの書き方。件名に要件を書く。「お疲れ様です」から始める。署名を入れる。たったこれだけで「ちゃんとしてる人だな」と思われる
- 電話の取り方。「はい、○○です」と名乗る。相手の名前と要件をメモする。折り返す場合は連絡先を確認する
- 報連相の型。「結論→理由→詳細」の順で話す。「○○の件ですが、△△になりました。理由は□□です」——この型を体に染み込ませる
→ 服装のマナーはこちら:エンジニアのスーツ・ビジカジ着こなし術
→ 第一印象のつくり方:客先常駐で信頼される第一印象のつくり方
CareerHubでは入社後の研修でビジネスマナーもカバーします。でも事前に準備しておくと、研修の吸収スピードが全然違います。
現場で使うツールに慣れておく
「入社したらツールの使い方から教えてもらえるでしょ」——教えてもらえるけど、触ったことない人とある人では初動の速さが違う。
- ターミナル操作。黒い画面に慣れておく。コマンドプロンプトやPowerShell(Windows)、ターミナル(Mac)を開いて、基本操作を触ってみる
- リモートデスクトップ。客先のサーバーにリモートで接続する場面は多い。WindowsのRDP接続を一度は試しておく
- Teams。チャット・通話・画面共有の基本操作。オンライン会議で画面共有できないと地味に困る
- Excel。作業手順書や管理台帳はExcelで作られてることが多い。VLOOKUP・フィルタ・ピボットテーブルあたりが使えると評価が上がる
全部完璧にする必要はない。「触ったことがある」だけで十分。現場に入ってから「これ初めて見ました」と言うより、「少し触ったことがあります」と言えるだけで印象が違います。
心構え|最初の3ヶ月を生き残る考え方
スキルより大事なのがマインドセット。最初の3ヶ月で「こいつは伸びる」と思わせるか、「ちょっと厳しいな」と思われるか。
質問の仕方を変えるだけで評価が変わる
NG
「○○がわからないんですけど…」
OK
「○○を調べて、△△まではわかったのですが、□□の部分で詰まっています。考え方の方向性を教えていただけますか?」
この差は本当にデカい。前者は「丸投げ」。後者は「自分で調べた上で聞いてる」。先輩エンジニアは忙しい。調べもせずに聞いてくる人には正直イラッとする。でも「ここまで調べました」がある質問には丁寧に答えたくなる。
メモを取る習慣
同じことを2回聞くのはNG。1回目は仕方ない。でも2回目は「メモ取ってなかったの?」と思われる。教えてもらったことは必ずメモする。メモアプリでもノートでもいい。その日のうちに整理して、自分だけのマニュアルを作る。これができる新人は確実に伸びます。
まとめ|入社前チェックリスト
入社前にやることは多くない。でもやるかやらないかで、スタートダッシュに天地の差が出ます。
- ☐ CCNAの復習(サブネット計算・show/configコマンド)
- ☐ Linuxの基本コマンドを触った(ls, cd, grep, chmod, vi)
- ☐ メール・電話の書き方を確認した
- ☐ ターミナル・リモートデスクトップ・Teams・Excelを触った
- ☐ 質問の仕方を練習した(「調べた→わかった→詰まった」の型)
全部完璧にする必要はない。「触ったことがある」「知ってる」だけで十分。入社初日に「この人、準備してきたな」と思わせたら勝ちです。
→ 転職ガイドの全体像はこちら:未経験からエンジニアに転職するための完全ガイド
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村上悠司(むらかみ ゆうじ)
株式会社キャリアハブ 代表取締役。外資系IT企業でのセールス経験約10年を経て、未経験エンジニアの育成・派遣に特化したSES企業を設立。