インフラエンジニアとプログラマーの年収比較|未経験から目指すならどっち?
「プログラマーの方が稼げるでしょ?」——これ、半分ウソです。
未経験からITを目指すとき、ほとんどの人がプログラマーとインフラエンジニアを比べる。で、「なんとなくプログラマーの方がカッコいいし稼げそう」と思って調べずに決めてしまう。正直、もったいない。
この記事では、両方の年収を年次ごとに並べて比較します。数字を見れば、「思ってたのと違う」と感じるはず。
そもそもインフラエンジニアとプログラマーは何が違う?
ざっくり言うと、プログラマーは「アプリやWebサイトを作る人」。インフラエンジニアは「それが動く土台を作る人」。
たとえばYouTubeを使うとき、動画の再生画面を作るのがプログラマー。動画が止まらずにサクサク流れるように、裏でサーバーやネットワークを整えてるのがインフラエンジニア。どっちが欠けてもサービスは動かない。
- プログラマー——コードを書いてアプリやシステムの「見える部分」を作る
- インフラエンジニア——サーバー・ネットワーク・クラウドなど「見えない土台」を作る
使うスキルも違います。プログラマーはプログラミング言語(Java、Pythonなど)。インフラエンジニアはサーバーの設定、ネットワーク機器の操作、クラウド(AWSやAzure)の構築。畑が違うから、年収の伸び方も変わってくる。
年収比較——1年目はほぼ同じ、差がつくのは3年目から
ぶっちゃけ、未経験1年目の年収はどっちも大差ない。
インフラエンジニアの年収推移
- 運用・監視(0〜1年目):年収300〜350万円
- 構築(1〜3年目):年収350〜450万円
- 設計(3〜5年目):年収450〜600万円
- 要件定義(5〜8年目):年収600〜800万円
- PM(5〜10年目):年収700〜1,000万円超
プログラマーの年収推移
- テスト・保守(0〜1年目):年収280〜350万円
- 実装(1〜3年目):年収350〜450万円
- 設計・リーダー(3〜5年目):年収400〜600万円
- 上流・マネジメント(5年目〜):年収500〜800万円
1年目、ほぼ同じでしょ? ここで驚く人が多い。「プログラマーの方が稼げる」というイメージは、一部のトップ層を見ているだけなんですよ。
3年目以降を見てほしい。インフラは設計フェーズで450〜600万円に安定して届く。一方プログラマーは、同じ3〜5年目でも400〜600万円と幅が広い。できる人は伸びるけど、伸び悩む人も多い。ここが分かれ道。
→ インフラエンジニアの年収をもっと詳しく知りたい方はこちら:インフラエンジニアの年収リアル|未経験1年目から5年目まで正直に公開
インフラの方が「安定して伸びる」3つの理由
「じゃあなんでインフラの方が安定してるの?」と思いますよね。理由は3つあります。
① 需要が底堅い
どんなアプリも、動かすにはサーバーとネットワークが必要。プログラミング言語は流行り廃りがあるけど、インフラの基盤技術はそう簡単に変わらない。新しい言語が出るたびに勉強し直す必要がないのは、正直ラク。
② AIに代替されにくい
最近「AIがコードを書く時代にプログラマーは大丈夫?」という話、聞いたことあるでしょ。実際、簡単なコードならAIがかなり書けるようになってきた。でもインフラの仕事——サーバーの障害対応、ネットワークの物理的な配線、クラウド環境の設計判断——これはAIだけでは完結しない。人の手と判断が必要な領域。
③ 競争が少ない
プログラミングスクールの乱立で、プログラマー志望の未経験者は飽和状態。一方、インフラエンジニアを目指す人は少ない。「地味そう」というイメージのおかげで、需要に対して供給が足りていない。つまり、入り口の競争率が低い。
「自分にインフラは向いてるのかな?」と気になったら、記事の最後で相談方法を紹介しています。未経験からのキャリア相談、気軽にどうぞ。
プログラマーが向いている人、インフラが向いている人
正直に言います。「どっちが稼げるか」より「どっちなら続けられるか」の方がずっと大事。3年続けられなければ、どっちを選んでも年収は上がらないから。
プログラマーが向いている人
- 「自分でアプリやサービスを作りたい」という明確な目標がある
- コードを書くこと自体が苦にならない(むしろ楽しい)
- 新しい技術を追いかけ続ける好奇心がある
インフラエンジニアが向いている人
- コツコツ手順通りに作業するのが得意
- 「なんで動いてるんだろう?」と仕組みに興味がある
- プログラミングに苦手意識がある(それでも全然OK)
意外かもしれないけど、プログラミングが苦手でエンジニアを諦めかけてた人が、インフラに切り替えて活躍してるケースはめちゃくちゃ多い。コードが書けなくても、ITエンジニアにはなれる。
→ インフラエンジニアに向いてる性格を詳しく知りたい方はこちら:インフラエンジニアに向いている人の特徴
フリーランスになった場合の収入差
「将来フリーランスになりたい」という人も多いので、触れておきます。
インフラエンジニアのフリーランスは月収60〜100万円が相場。プログラマーのフリーランスも月収50〜100万円くらい。上限はほぼ同じ。
ただし、インフラのフリーランス案件は長期契約が多い。サーバーやネットワークの運用は簡単に人を入れ替えられないから、半年〜1年以上の継続が当たり前。収入が途切れにくいのは、精神的にかなりデカい。
プログラマーの案件は、プロジェクト単位で3〜6ヶ月が多い。開発が終われば契約終了。次の案件をすぐ見つけられるスキルがないと、収入が不安定になるリスクがある。
→ フリーランスの収入と独立タイミングの詳細はこちら:インフラエンジニアからフリーランスになるタイミングと収入の変化
まとめ——迷ったら「続けられる方」を選べ
もう一度、ポイントを整理します。
- 未経験1年目の年収はどちらも300〜350万円。スタートはほぼ同じ
- 3年目以降、インフラは安定して450〜600万円に届く。プログラマーは伸びる人と停滞する人の差が大きい
- インフラは需要が堅く、AIに代替されにくく、競争が少ない
- プログラマーは上限が高いが、技術の移り変わりが激しく、競争も激しい
「どっちが稼げるか」で選ぶと、続かなかったときに後悔する。3年続けた人だけが年収の伸びを実感できる世界。だから、「どっちなら3年続けられるか」で選んでほしい。
もしあなたが「プログラミングは正直キツそう」「でもITには興味がある」と思っているなら、インフラエンジニアという選択肢を真剣に検討してみてください。今日、この記事を読んだことが最初の一歩。次は、LINEで話してみるだけでいい。
→ インフラエンジニアの年収についてもっと詳しく知りたい方はこちら:インフラエンジニアの年収リアル|未経験1年目から5年目まで正直に公開
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村上悠司(むらかみ ゆうじ)
株式会社キャリアハブ 代表取締役。外資系IT企業でのセールス経験約10年を経て、未経験エンジニアの育成・派遣に特化したSES企業を設立。